ることが期待される状況になっているが、そのアプリケーションは当面、電子メールにとどまっており、「行政情報化推進基本計画」でいう、各省庁間の情報流通の円滑化には未だ、遠い状況にある。霞が関WANが現在時点で、上記のような限界があるとしても、各省庁LANを接続したネットワークが構築されたことは、今後の発展を期待させるものであることは間違いない。しかしながら、このネットワークは、各省庁が設置したファイル・サーバーを相互に接続するものであり、このサーバーは、各省庁LANの外に設置され、ファイアウォールで外部からのアクセスは厳しく制限されている。各省庁内の様々な情報はかならずしもすべてが公開されるものではない以上、必要な措置であるが、これにより、各省庁が相互に交流する情報は、各省庁の個々の判断に任され、自ずと制約されることとなろう。各省庁間で交流する情報の範囲を拡大するような方策を確立するとともに、情報交流に対する積極的な協力を図る必要がある。